株式投資の世界では、不正な取引「インサイダー取引」についてたびたび話題になりますが
FXにはインサイダー取引はあるのでしょうか?
不正な取引が行われると、まじめに取引するのがバカバカしく思えますよね?
そこで今回は、FXのインサイダー取引について徹底的に深堀していきます。
FXについて理解を広げたい方は、是非この記事を最後までご覧くださいね。
インサイダー取引とは?
インサイダー取引は、主に株取引で用いられる不正取引のことを指します。
別名「内部者取引」ともいわれています。
会社の内部情報を知っている人が、未公開の情報を公開する前に「その会社の株」を売買することで自分の有利な取引にすることがインサイダー取引です。
また、会社の重要情報を関係者から聞き出し、取引するのもインサイダー取引に当たります。
インサイダー取引をする人がいると一般の投資家が不利になってしまうため、商品取引法により規制されています。
つまり、投資家の保護と金融商品の信頼性を確保するのが狙いです。
FXのインサイダー取引に該当するもの
FXのインサイダー取引は、どんなものが該当するのか気になりますよね?
FXのインサイダー取引は、主に以下の3パターンの人が該当します。
- 指標結果を発表前に知ることができる国際機関などの関係者
- 国の情勢に関わる機密情報を知っている政治関係者
- 政策金利の変更などに携わっている人
以上の人が、FXで不正に稼ぐとインサイダー取引に該当します。
日本でいうところの「菅首相」や「日本銀行総裁の黒田総裁」などがFXをするとインサイダー取引になるということですね。
基本的にはFXにインサイダー取引は存在しない
FXにインサイダー取引は存在しているのか?気になっている人が多いと思います。
結論:FXには、インサイダー取引は存在しないと言えます。
「なぜ、そう言えるの?」
そもそも、公表前の機密情報を入手できる人がかなり少ないことが理由です。(国がらみの情報を扱っているわけですから、地位の高いごく一部の人間のみ)
また、発言で為替を操作できるほどの影響を持つ人は、各国の大統領や中央銀行の総裁くらいです。
大統領がお金の為に不正をするのはリスクが大きすぎるので、やる意味がほとんどないと言えます。
不正がバレたら、次の選挙で不利になりますし、引退後の生活も危うくなるでしょう。
株に比べたら圧倒的に不正できない
株式投資は、日本の銘柄だけでも3500以上あるのに対して、FXの通貨ペアは、かなり種類が少ないことから、少なくとも株式投資よりはインサイダー取引がしにくい金融商品です。
過去のFXインサイダー取引
先ほども解説した通り、FXのインサイダー取引はほとんど存在しません。
ただし過去には、インサイダー取引の疑惑がありました。
今回は、最も有名な「スイスの元中央銀行総裁」のインサイダー取引疑惑について紹介していきます。
スイス中銀総裁のインサイダー取引疑惑について
今回は、初心者にもわかりやすいように簡単に解説しますね。
2011年9月にスイス中銀は、スイスの価値を下げる政策案の発表しました。
(自国の通貨の価値が高いとデメリットが多いからです。日本もかつて自国の通貨の価値を下げる政策(アベノミクス)を行っていますね。)
その際にスイスの通貨「スイスフラン」の値動きは乱高下しました。
その乱高下が起こるひと月前に、「スイス中銀総裁の妻が大量の米ドルを買っていた」というニュースが出てきたのです。
(スイスフランの価値が下がる前に、安全通貨の米ドルに換えておくことで、利益を得ることができます。)
スイス中銀の総裁は、「短期で資産を増やす目的ではなかった。」や「妻が独立して取引を行った。」と発言しています。
どこまでが事実なのは分かりませんが、客観的に見てもこれはインサイダー取引だと感じられますね。
そのほかのインサイダー取引について
その他にも、ちらほらインサイダー取引の疑惑はありますが、間違えて情報を流してしまったうっかりミスがほとんどでした。(それはそれでどうかと思いますが…)
FRBスタッフのミス
FRB(いわゆるアメリカの中央銀行のこと)から指標発表前に情報が漏れていた。というインサイダー取引疑惑がありました。
これは、FRBのスタッフが間違えて予測値をネットにアップしてしまったうっかりミスだったようです。
ニュージーランド中銀の情報漏洩
ニュージーランドでも、過去に指標発表が公開以前に結果が漏れていたという疑惑がありあました。
こちらも、内部関係者が利益のために取引をしたわけではないのでインサイダー取引には該当しませんね。
このようにFXでは、インサイダー取引の前例がほとんどないのです。
まとめ
今回は、FXのインサイダー取引について解説しました。
FXでは、インサイダー取引を行える立場の人がほとんどいないこと。
また、その人たちがインサイダー取引をするメリットがほとんどないことがお判りいただけたと思います。
過去のインサイダー取引もほとんどないことも安心材料になりますよね。
FXの相場は個人だけでなく、企業やファンドなど多くの要因で動いているわけなので、あなただけ不利になるということはありません。
不正な取引ができないという意味では、非常に安全な金融商品です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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