フリーターのままで老後は大丈夫なんだろうか?
何かリスクはあるのかな?
フリーターのままでも安心して老後を過ごせる方法が知りたいなぁ
この記事では、こんな悩みを解決できます。
- フリーターのまま老後を迎えると貧困になる理由
- フリーターから老後を迎えるまでにも困難が多くなる
- 正社員になることが安定への近道
- フリーターが正社員になる3つの方法
- フリーターのまま安心して老後を迎える方法
ずっとフリーターでいると、正社員だった人に比べて、もらえる年金が減ってしまいます。
そう聞くと、「老後の生活がどうなってしまうのか?」・「ちゃんと生活できるのだろうか?」そう心配になると思います。
そこで今回は、フリーターの老後のお金について徹底解説していきます。
この記事を読むことで、あなたの老後に訪れるリスクとその回避方法を理解できます。
ぜひ、将来のためにこの記事を最後まで読んでくださいね。
※この記事は、2級FP技能士が監修しております。
フリーターのままで老後を迎えると貧困になる理由

定年まで、フリーターでいるとどうなってしまうのか?心配ですよね。
結論から、フリーターのまま老後を迎えると貧困になる可能性が非常に高いです。
その理由は、以下の通りです。
基礎年金だけでは老後の生活費が足りない
フリーターの支払う年金は、「国民年金(基礎年金)」になります。
(条件を満たす場合は、厚生年金に入ることも可能ですが…)
国民年金のみを40年間払い続けた場合、老後に受け取れる年金額は、月に約6万4千円しかもらえません。
そして、65歳以上の単身世帯の生活費は平均で月に約15万円になります。
この計算でいくと、老後の生活費が毎月約9万円も生活費が足りなくなってしまうのです。
フリーターは永遠に家賃を支払う可能性がある
フリーターの場合、住宅ローンが通りづらく家を買うのが困難になります。
つまり、死ぬまで家賃を払い続ける可能性が出てくるのです。
対して、正社員の場合は、住宅ローンが通りやすいので、持ち家を持つことができます。
老後、住宅ローンを払い終えれば、家賃が必要なくなるので、その分生活が楽になるというわけです。
フリーターの場合は、老後毎月数万〜十数万円払い続ける必要があるので貧困になりやすいということです。
フリーターは退職金が出ない
大企業の正社員の場合、2,000万円前後の退職金がもらえるのに対して、
フリーターの場合、退職金をもらうことができません。
退職金がないと、老後の急な出費に対応できないので、老後の生活が厳しくなると言えるのです。
フリーターは再雇用の概念がない
正社員として働いている場合、退職した会社から再雇用してもらえる可能性があります。
対して、フリーターの場合、60歳に近づくにつれて、どんどん仕事が無くなっていきます。
今後、簡単な仕事は、人工知能(AI)やロボットが人間の代わりに働きます。
「コンビニ・スーパーのレジ打ち」や「タクシー運転手」の仕事などもなくなるでしょう。
そして、体力も衰え、体も思うように動かなくなるので、力仕事も元気な若者に奪われてしまいます。
仕事もない、年金も少ない、こんな状態で老後の長い時間を生きていていくのは難しいと言えます。
フリーターから老後を迎えるまでにも困難が多い

前章では、フリーターのままでいると、老後貧困になりやすいことを解説しました。
他にも以下のようなリスクがあります。
- 老後の準備資金を貯めづらい
- 年々再就職が難しくなる
- 結婚しづらくなり、老後に寂しい思いをする
- クレジットカードを作りづらい
- 休職中、収入がゼロになる
詳しい内容を見ていきましょう。
①老後の資金が貯めるために贅沢できなくなる
フリーターのまま生きていくなら、65歳までに少なくとも2,000万円ほど貯蓄する必要があります。
ただ、フリーターの給料は、正社員に比べて少なくなります。
正社員の生涯年収は一般的に約2〜3億と言われる一方、フリーターは生涯年収が6,000〜9,000万円ほどと言われています。
なんと1億円以上の差が生まれるのです。
正社員の人たちよりも、たくさんの老後の準備資金が必要な上に、給料も少ない。
贅沢できないどころか、毎月節約しながら生きる必要があるのです。
大好きなお寿司が食べれず、毎日もやし生活。そんな生活を送ることになるかもしれません。
②年々再就職が難しくなる
フリーターは、歳を歳を取るたびに再就職が難しくなります。
理由は、さまざまで、
「正社員にして、教育する必要があるなら覚えの早い若者が欲しい」
「ずっとフリーターなのは、何か大きな欠陥があるかもしれない」
そう思われるからです。
「ずっとフリーターでもいいじゃないか」と思うかもしれませんが、
近年、今後フリーターで生活できない可能性が高まりました。
その理由は、以下の通りです。
- 物価上昇で生活費が上がる
- 資源不足による電気代・ガス代の値上げ
- 増税で生活費が圧迫される
こんな理由で、フリーターのお給料では生活できなくなる可能性があるのです。
③結婚しづらくなり、老後寂しい思いをする
フリーターは、正社員に比べて結婚しづらいと言われています。
男性の多くは、「できれば結婚後も正社員として働いて欲しい」と思う人が多いのです。
たとえ「一人の時間が好き」という人でも、歳をとると寂しくなってしまいます。
フリーターのままでいると、老後寂しい思いをし続けてしまう。
そんな悲惨な結末を送る可能性もあるのです。
④クレジットカードを作りづらい
フリーターのままでいると、クレジットカードを作りづらいデメリットがあります。
実際に、フリーターの多くの人がクレジットカードの審査に落とされて悩んでいる現実があるのです。
今後、世界中で「キャッシュレス化」がさらに進んでいくと予想されます。
そんな中、クレジットカードが使えないことは、あたなの生活が他人よりも不便なものになってしまうと言えるしょう。
⑤休職中、収入がゼロになる
フリーターが仕事を休む場合、収入がゼロになってしまうリスクがあります。
もしも、病気で1週間入院が必要になった場合、その間ずっと収入が入りません。(社会保険に加入していないアルバイトの場合)
それどころか、入院の費用がかかるため、あなたの頑張って貯めた貯金が泡のように消えていきます。
その時に「正社員になっていれば、傷病手当金がもらえたのに」と後悔しても遅いのです。
そんなストレスで鬱病になってしまえば、社会復帰すら時間がかかってしまうのです。
「正社員になる」=安定した老後を過ごすために最も簡単

安定した老後を送るために、今現在一番簡単な手段が「正社員になること」です。
その根拠は以下の通りです。
- 生涯賃金がフリーターに比べて高い
- 退職金が出る場合がある
- 昇給制度がある
- ボーナスが期待できる
- 福利厚生の充実
- 住宅ローンが組みやすい
- 転職にも有利になる
- クレジットカードが作りやすい
- 老後の年金が増える
老後が心配なら、正社員になることで、多くの不安を払拭することができると言えます。
フリーターから正社員になる3つの方法
正社員になることで、老後安心できることが分かったと思います。
では、具体的にどうすれば正社員になれるのでしょうか?
今回は、最もおすすめの方法を3つ解説していきます。
①転職エージェントに相談する
就職活動に困った場合は、「転職エージェント」に相談をすると良いでしょう。
求人数が多いと見つけやすく、何人もの転職を経験している方がアドバイスをくれるので自身では知らなかった求人が見つかるかもしれません。
②派遣から正社員登用を目指す
派遣社員から正社員に選ばれるパターンも多いです。
派遣から社員になりやすい理由は、実際に働いてもらっていることで、その人の仕事ぶりや人間性を把握できることが理由に挙げられます。
派遣で働いていれば、その会社の安全性も把握できるので、おすすめの就職方法だと言えます。
③知り合いの会社で雇ってもらえないか聞く
友人や親戚など身近な人に求人があるか聞いてみるのも良いでしょう。
知り合いがいると入りやすいメリットがあります。
人伝で仕事に繋がるケースも少なくありません。
フリーターのままで安心して老後を迎える方法
老後が心配なフリーターの場合、できるだけ大きな会社の正社員になることで安心して老後を過ごせる確率は高まります。
それでも、「正社員にはなりたくない!」「人の下に付きたくない!」
そんな人は、どうすれば良いのか気になりますよね。
この章では、フリーターのままで安心して老後を迎える方法を解説していきます。
方法①:起業する
若いうちに起業を経験することで、老後安心して生活できる可能性が上がります。
「起業なんて、自分には無理!」と思うかもしれませんが、近年では、起業のハードルはかなり低くなっています。
自分で起業して、うまく稼げれば、老後遊んで暮らせる「富」を手に入れることができるでしょう。
起業することの最大のメリットは、稼げる能力を身につけることができるということです。
サラリーマンが解雇されると、自分の役職が奪われることになりますが、
会社経営で培った「お金の稼ぎ方」や「ノウハウ」は、誰にも奪われることがありません。
いわゆる「価値が落ちない最強の資産」です。
仮に会社が倒産したとしても、「自己破産」があります。
会社に就職しないと決めたなら、起業することを頭に入れた活動をしていくと良いでしょう。
方法②:ビジネスの勉強をして、挑戦する
ビジネスについて猛勉強して、実行に移していくことで安心した老後を過ごせる可能性が上がります。
会社に属さずに、お金を稼ぐなら、フリーターのままでは厳しいです。
だからこそ、忙しい会社員にはできない「猛勉強」をしましょう。
文明の進化によって稼げる職業が変化しています。
その速度は、過去にない異常な速さです。
しっかり勉強して時代の流れに乗ることで会社員以上の金額を稼ぐことができます。
小売業の場合は、
「商店街」⇨「ショッピングモール」⇨「ネットショップ」のように変化します。
今、せどりで稼げているのは、ネットショッピングが主流になったためです。
広告事業の場合は、
「テレビ」⇨「YouTube」そして「メタバース」に移っていくでしょう。
このように、勉強して、時代の流れ読み、時代にあったビジネスをしていくことで、老後の資金を稼ぐことができるのです。
方法③:手に職をつける(何かのプロになる)
フリーターとして、色々な職を転々としても、あなたの手に職が着くことがありません。
それによって、あなたの給料が上がることがなくなってしまうのです。
フリーターとして、給料を上げ、安定した老後を過ごしたいなら「手に職をつける(何かのプロになる)」と良いでしょう。
- 誰よりも笑いを取ることができる「動画編集者」になる
- 誰よりも商品の魅力をアピールできる「コピーライター」になる
- 見た人を虜にするwebサイトを作れる「webデザイナー」になる
- コアなファンができるほど魅力的な絵を描ける「イラストレーター」になる
このように、何かのプロフェッショナルとなって、この人にお仕事をお願いしたい!
と思わせることができれば、お金を稼ぐことができ、老後も安定しやすいのです。
60歳までに2,000万円以上を貯蓄しておく
65歳以上の単身世帯の生活費は平均で約15万円です。
厚生年金の加入によって大きく変わりますが、フリーターで厚生年金に加入しておらず国民年金のみの加入の場合、国民年金を満額納めていても月に入ってくる金額は約6万4,000円です。
その差額を貯金だけで賄おうとすると、老後約2,000万円の貯蓄が必要になります。
もし、定年までフリーターを貫くなら、少なくとも2,000万円以上の貯蓄は必要と言えるでしょう。
- 最低でも収入の1割を貯蓄する
- 積立NISAを始める
- 確定拠出年金(iDeco)を始める
以上の貯蓄方法がおすすめです。
まとめ
フリーターのまま老後を迎えるとどのようなリスクがあるのか、そして今のうちにできる対処法について書きました。
20代であればフリーターでも仕事を探そうと思うと見つけやすく選択肢がいくつもあります。
フリーターで生活できないことはありませんが、生涯賃金や老後を考える上で正社員との違いを知ることは大切です。
そこから自分自身はどうしたいのか、考え行動することでより良い未来に近づけていきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
「もっとためになる記事がたくさん読みたいよぉ〜」って人は、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
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