今回、SBIFXトレードにおいて、ロスカットになる条件を解説していこうと思います。
特にFX初心者の方で「ロスカット」を耳にしたことあるけど、実際よく分からない方も多いでしょう。
私自身も最初の頃は、なんとなくで理解していました。
この記事では、
こんな悩みを解決できます。
ロスカット計算方法を学ぶことで、「資金管理」もしやすくなるので、是非最後までご覧ください。
FX歴4年の現役トレーダー(元専業トレーダー)が詳しく解説するよ!
ロスカットとは何?
「ロスカットって何?」そんな方の為に
まずは、ロスカットについて簡単に説明していきます。
強制ロスカットは、僕たちが借金にならないように守ってくれるシステムなんだ!
ロスカットと追証は違う?
ロスカットとよく似た言葉に「追証」があります。
追証についてよくわからない人向けに、「追証」について解説します。
SBIFXトレードでは、追証の制度を採用してないよ。
とりあえずは、ロスカットだけ理解できればOK!
ロスカットが発動されない可能性
「ロスカットがあるから絶対に借金はしない。」そう思っている人は多いのではないでしょうか?
実は、ごく稀にロスカットが発動されないケースがあるんです。
それは、相場の急変動時です。
相場の急変動で、ロスカットが間に合わないケースが過去にありました。(レバレッジ200倍が可能であった時期ですから。)
また、値動きが激しすぎて、取引所のサーバーが落ちてしまい取引ができない場合もあります。
その場合も、ロスカットが発動せず借金になる可能性があります。
現在はレバレッジ最大25倍なので、余程のことがないかぎりロスカットが間に合わないことはありません。
ですが為替取引をする上で、そういった最悪のケースもあることを一応、知っておいてください。
国内のFX業者は、最大レバレッジが25倍だからロスカットが発動しなくても、借金になる可能性はかなり低いんだ。
でも、可能性はゼロじゃないことだけ理解しておこう。
SBI FXトレードのロスカット条件と計算方法
今回の本題、SBI FXトレードでロスカットになる条件とロスカット値の計算方法を解説していきます。
SBIFXトレードのロスカット条件
ロスカットの条件は、FX会社によって数値が異なります。
SBIFXトレードで、ロスカットになる条件は、
[口座全体の証拠金維持率が50%を下回った時]
です。
「証拠金維持率って何?」そんな人は以下でわかりやすく解説しています。
証拠金維持率とは、
ポジションに必要な証拠金に対して、資産評価額が占める割合のことです。
証拠金維持率は以下の計算式で算出できます。
[証拠金維持率=資産評価額÷取引必要証拠金×100]
- 資産評価額:SBI FXトレード口座内にある資産の金額
計算式[現在の口座の金額+取引中の損益金額−出金依頼額] - 取引必要証拠金:取引中のポジションに必要な証拠金
計算式[為替レート×取引数量÷レバレッジ(25倍)]
※複数の通貨ペアのポジションを持っている場合は、1つずつ計算後に合算します。
証拠金維持率を求める
では、実際に証拠金維持率を求めてみましょう。
証拠金維持率は、自分で計算しなくても、こちらからシミュレーションできます。
また、必要証拠金も「SBIFXトレード」のツール内で確認することができます。
「自分で計算できなくても良いよ」って人は、
この章を飛ばしても大丈夫だよ!
今回は、条件1~5まで準備したので、以下の計算式を基に計算していきます。
- 資産評価額=預託金残高+損益-出金依頼額
- 取引必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ(25倍)
- 証拠金維持率=資産評価額÷取引必要証拠金×100
口座金額(預託金残高) | 10,000円 |
米ドル/円のレート | 100円 |
取引数量 | 2,500通貨 |
出金依頼中の金額 | 0円 |
の条件で米ドル/円を買った場合、
米ドル/円のレートが100円⇒99円に下落した場合の証拠金維持率を求める。
損益評価額:(99(円)-100(円))×2,500(通貨)=-2,500(円)
資産評価額:10,000(円)-2,500(円)=7,500(円)
取引必要証拠金:100(円)×2,500(通貨)÷25(倍)=10,000(円)
証拠金維持率:7,500(円)÷10,000(円)×100=75%
この場合、証拠金維持率が75%になるのでロスカットとはなりません。
口座金額(預託金残高) | 10,000円 |
米ドル/円のレート | 100円 |
取引数量 | 2,500通貨 |
出金依頼中の金額 | 0円 |
の条件で米ドル/円を買った場合、
米ドル/円のレートが100円⇒98円に下落した場合の証拠金維持率を求める。
損益評価額:(98(円)-100(円))×2,500(通貨)=-5,000(円)
資産評価額:10,000(円)-5,000(円)=5,000(円)
取引必要証拠金:100(円)×2,500(通貨)÷25(倍)=10,000(円)
証拠金維持率:5,000(円)÷10,000(円)×100=50%
この場合、証拠金維持率が50%になります。
50%をギリギリ下回っていないので、ロスカットとはなりません。
口座金額(預託金残高) | 10,000円 |
米ドル/円のレート | 100円 |
取引数量 | 2,500通貨 |
出金依頼中の金額 | 0円 |
の条件で米ドル/円を買った場合、
米ドル/円のレートが100円⇒97.9円に下落した場合の証拠金維持率を求める。
損益評価額:(97.9(円)-100(円))×2,500(通貨)=-5,250(円)
資産評価額:10,000(円)-5,250(円)=4,750(円)
取引必要証拠金:100(円)×2,500(通貨)÷25(倍)=10,000(円)
証拠金維持率:5,000(円)÷10,000(円)×100=47.5%
この場合、証拠金維持率が50%を下回ったため、ロスカットとなります。
口座金額(預託金残高) | 10,000円 |
米ドル/円のレート | 100円 |
取引数量 | 2,000通貨 |
出金依頼中の金額 | 0円 |
の条件で米ドル/円を買った場合、
米ドル/円のレートが100円⇒97.9円に下落した場合の証拠金維持率を求める。
損益評価額:(97.9(円)-100(円))×2,000(通貨)=-4,200(円)
資産評価額:10,000(円)-4,200(円)=5,800(円)
取引必要証拠金:100(円)×2,000(通貨)÷25(倍)=8,000(円)
証拠金維持率:5,800(円)÷8,000(円)×100=72.5%
この場合、証拠金維持率が72.5%となるため、ロスカットにはなりません。
口座金額(預託金残高) | 15,000円 |
米ドル/円のレート | 100円 |
取引数量 | 2,500通貨 |
出金依頼中の金額 | 0円 |
の条件で米ドル/円を買った場合、
米ドル/円のレートが100円⇒97円に下落した場合の証拠金維持率を求める。
損益評価額:(97(円)-100(円))×2,500(通貨)=-7,500(円)
資産評価額:15,000(円)-7,500(円)=7,500(円)
取引必要証拠金:100(円)×2,500(通貨)÷25(倍)=10,000(円)
証拠金維持率:7,500(円)÷10,000(円)×100=75%
この場合、証拠金維持率が75%となるので、ロスカットとはなりません。
実際に条件1~5を計算してると、
ロスカットになる場合、ならない場合がカンタンに分かります。
また、条件3~5を比べてほしいのですが、取引数量を下げること(レバレッジを下げること)や口座残高を増やすことでロスカットになりにくいことが分かるかと思います。
ロスカットの計算は何度も自分でやることで、慣れてきます。
なので今後も、上記計算式を使用し、自分で数値を変えロスカット計算をしてみてください。
SBI FXトレードでロスカットを防ぐ方法
先ほど紹介したのロスカットの計算式を使うことで、
どれくらいの値動きでロスカットになるのかを理解することができます。
これを理解するだけで、ロスカットに合うリスクを下げることができるでしょう。
この章では、さらにロスカットを防ぐ方法を解説していきます。
「普段からよくロスカットに合って、FXでなかなか勝つことができない」
そんなことで悩んでいる方は、必見だよ。
レバレッジを低くする
高いレバレッジで取引すると、ロスカットが発生しやすくなります。
現在高いレバレッジで取引していて、なかなか利益が上げられない方は、レバレッジを下げて取引するようにしましょう。
安定して勝ち続けるトレーダーの多くは、レバレッジを2~3倍にすることが多いのです。
SBI FXトレードのレバレッジ設定方法は、こちらの記事で理解できます。
https://sawamura-shin-fx-kouryaku.com/sbifx-rebarezzisettei/
ハイレバレッジは、リスクが大きくて、メンタルも安定しないよ。
追加入金する
ロスカット値に近づいてきた場合、追加入金することでロスカットを防ぐことができます。
SBI FXトレードでは、「アラーム機能」が搭載されているので、ロスカットが近い場合に通知を受け取ることができます。
その際に、追加入金することで、一時的にロスカットを防ぐことが可能です。
この方法は、あくまでも一時的に防ぐだけだよ。
たくさん入金しても、どんどん損失が膨らむ可能性があるんだ。
だから、次に紹介する方法がオススメだよ。
損切りをする
当たり前ではありますが、
ロスカットになる前に損切りをすることで、ロスカットを防ぐことができます。
FXにおいて、損切りは間違いなく必要です。
すべてを損切りできない場合は、半分だけ。
もしくは、一部だけでも損切りすることでロスカットを防ぐ効果があります。
損切りをしないで、FXで勝ち続ける人を見たことがないよ。
上手く損切りをして、どんどん利益を増やしていこう!
SBI FXトレードのロスカットについて:まとめ
今回、「SBI FXトレードのロスカット条件」に関してと、「SBI FXトレードのロスカットについての計算方法」について解説させていただきました。
FXを始めて、間もない方は実際にロスカットの計算をする機会がほとんどないことでしょう。
実際に、計算してみることでロスカットに関してより理解は深まったことと思います。
今回の、記事を読み今後に生かせてもらえば幸いです。
最後まで、目を通していただきありがとうございました。
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