皆さんは仕事をしていて辛いと感じることはありませんか。
「朝起きてから出勤するまで気が重い」「仕事中は今すぐにでも個室や安心できる場所に引きこもりたい」「帰宅中は仕事がなくても人混みや音、すべてに対して嫌悪感がある」。
こんな状態がある方は心が限界だというサインかもしれません。
仕事を頑張りたいけど辛いという方、原因から対処法まで一緒に向き合い少しでも負担を取り除いていきましょう。
精神面が辛くなる原因
精神面が辛いと感じるのには、大きく分けて2つの原因があります。
もちろん片方ではなく両方に当てはまる方もいるので、誰にも話せない気持ちと照らし合わせてみましょう。
職場が原因
職場が辛いと感じる原因は様々です。
業務内容が自分に合っていない、反対に成績が出たため「ここから落とせない」というプレッシャー、上司や同僚などの人間関係、騒音や温度などの職場環境があげられます。
特に騒音などの職場環境については、苦手な音でなくても些細なストレスが積み重なって大きな原因に変わっていきます。
騒音から些細な音、光量、気温、視覚的にごちゃごちゃしているなどが辛い原因になります。
特に電車通勤の方は限界が来ると駅のアナウンスやホームで待ち電車が来た時の音、足音などに吐き気がでるので気が付きやすいです。
プライベートが原因
プライベートが原因の場合は家庭内環境や病気、近隣トラブル、予定が詰まっているなどがあげられます。
特に予定が詰まっていることについては、楽しい予定ですら苦痛に感じてしまいます。
仕事に行き日々の予定をこなし、休みたいなと感じたところに楽しい予定が入ってきます。
そうなるとその場では楽しいと感じても、身体は休めていないため辛さをためてしまいます。
また、「仕事に行かなければあれができるのに」などプライベートの焦りが仕事にも影響を及ぼしています。
直接仕事に関わらない事でも、頭の中は常にやらなければいけない事でいっぱいになってしまうのです。
原因が分からない
そして両方に当てはまらないけど仕事が辛いという方も多くいます。
周りから「なんか疲れてる」と聞かれる方はどんなに些細なストレスでも書き出してみてください。
書き出すことで緩和されることもありますが、なにより大まかにでも原因が職場かプライベートのどちらか見つけることに繋がります。
周りから何も言われない方は、食生活や睡眠時間、今自分がやらなければいけないことを書き出してみてください。
食生活や睡眠時間は精神面と連動するため、バランスが取れないと共倒れになりかねません。
今自分がやらないといけないことは、ごみ捨てなどの些細なことから仕事の成績や支払い関係などまで細かく書きだしましょう。
精神面の不調が招く障害
些細な不安から気が付いたらドクターストップが出るほどになっていたというのは多くあります。
特に自分の気持ちに気が付きにくく、小さなことを我慢する癖がある方はなりやすいです。
うつ病
うつ病は、1日の大半が虚無感に襲われる、悪い方向にばかり考える、没頭していた趣味も楽しめない、食事や睡眠が不安定などの症状があります。
重症になると、意識がないうちに自殺未遂をしていたり虚無感は残っているのにイライラして何かに焦っていることもあります。
うつ病のサインは表情が鈍る、自分を責めることが増える、会話の反応が遅い、倦怠感、普段疲れないところで動機や呼吸が荒れるなどがあげられます。
適応障害
適応障害は、うつ病の1歩手前に診断されるものです。
気分が落ち込む、不安や神経質になるのが多い、やらなければいけないことを考えると息苦しくなるなどの症状があります。
適応障害はうつ病とは違い、症状に波があったり短期間のみ現れることが多いです。
そのため症状が治ったから大丈夫という考え方は危険です。
その後症状が出たときにはうつ病まで発展してしまったということもあり得るので、否定されるのが不安な方は人に話さず病院に相談してみましょう。
不安障害
不安障害は、パニック障害、全般性不安障害、社交不安障害、限局性恐怖症をひとくくりにしたものです。
パニック障害は、動機や眩暈、吐き気、手足の震えがあげられます。
1度パニック発作を起こすことで「また起こるかもしれない」と悪循環になりやすいです。
全般性不安障害は、職場を含む日常生活の些細な不安を感じやすくなります。
疲れやすい、頭痛、集中力が悪い、睡眠が浅いという症状があげられます。
社交性不安障害は、人前に立つことに対して強い不安を感じるようになります。
頭が真っ白になり声が出なくなる、吐き気、顔が赤くなる、手足や声が震えるという症状があげられます。
限局性恐怖症は、危険でないと頭で分かっていても強い恐怖を感じ、自分でコントロールができなくなります。
高所、狭所、尖ったもの、生き物、血液、自然など生活で遭遇しやすい物にも恐怖を感じてしまいます。
高血圧や心臓病
一見、精神疾患と関係がないように思いますが、ストレスを感じることで自律神経が乱れ血圧が上がりやすくなります。
さらに、高血圧を放置していると心臓病や脳卒中など3大疾病に繋がります。
濃い味付けが好き、外食が多い、満福まで食べる、肥満気味、運動不足に当てはまる方は特に注意しましょう。
精神面が不安定な時の対処法
精神面が不安定かもしれないと気付けた方は、それだけでも十分凄いことです。
しかし、気づいて放置してはもったいないので、比較的お金もかからず手を出しやすい対処法を紹介します。
全てではなく、1つ出来たら1つ増やすようにしましょう。
かえって追い詰めてしまっては意味がありません。
睡眠を増やす
睡眠時間が少ない方は出来るだけ増やせるよう工夫してみましょう。
布団に入っても寝られないんだという方でもできる工夫を紹介します。
1つ目は布団に普段より5分だけ早く入り、携帯を見ないようにします。
この時、布団に入ってからアラームなど設定するとそのままSNSを開いてしまうので入る前に設定するようにします。
2つ目は温かいアイマスクを使用することです。
やけどしない程度のお湯につけたタオルでも問題ありません。
目は常に使うので、少しでも負担を取り気持ちもリラックスしましょう。
3つ目は、1種類から柔軟を行いましょう。
憂鬱な時は普段していることも出来なくなり、吸い込まれるように布団に入ってしまいます。
足腰や背中、首回りでも好きな所を1つだけ解してみると、翌朝少しすっきりして起きられます。
ジャンクフードを辞める
ジャンクフードは、食べる頻度が高いほど脳に悪影響をもたらします。
脳の免疫が下がることで、腸など体全体も不調になります。
腸と精神面は深く関係しているため、食生活を見直すことで体の不調から精神面まで改善することができます。
そうは言っても、自炊する時間も労力もない時は出来る限り和食やバランスの取れた食事を購入するように心がけましょう。
身体はすぐに変化が出るものではないので、ゆっくり習慣化させる気持ちでチャレンジしてみてください。
自然に触れる
特にビルや工事、観光地など騒音に長時間触れている人は自然に行くことがおすすめです。
緑や川、海の景色はもちろん、音や匂いは心を癒します。
何をするわけでもなく、ただその場に座りボーっとしているだけでいいのです。
普段家でしていることを自然の中でしているだけなのに、驚くほど心がすっきりします。
週に1回、月に1回でも自然を感じる習慣をつけると少しずつ改善し、自分が本来やりたかったことも見えてきます。
敢えて財布と携帯の最低限だけで足を運んでみてください。
考え方を少しずつ変える
辛いときは何かと否定的で「私なんかに」と考え、少しミスをしてしまった日には1日中申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
「こんなに辛くても出社している私は偉い」「帰ったら何もしないで寝てやるんだ」など自分を強制的に褒めて甘やかすようにしましょう。
これだけで改善するのは難しいですが、どうしようもないときの応急処置としてなら使えるので試してみてください。
精神面が不安定でも働きやすい仕事3選
精神面が不安定で会社を退職するか悩んでいる、あるいはこれから始める仕事は何が良いか分からない方はぜひチェックしてみてください。
もちろん、会社によって規定が違うのでよく確認してから踏み出すようにしましょう。
事務業務
事務業務で電話も少ない業務なら、周りに人がいても比較的一人の世界に没頭できます。
黙々と作業し、コツコツ積み上げられる人は特に向いています。
ノルマや仕事量に追われない会社を選べば、自分を追い詰めることも減らすことに繋がります。
とはいえ、ずっと黙々と作業するのは辛いという方は、来客対応や電話対応を含んだ業務を選ぶと良いです。
最近では、データ入力や電話対応なども在宅ワークとして募集しているので是非チェックしてみてください。
倉庫作業
一括りに倉庫作業と言っても種類は様々です。
おすすめな作業は、本の入庫、検品、袋詰めです。
特に本の入庫作業であれば1人でバーコードを読み取り棚にしまっていくため、人と関わることや物音が少ないため黙々と作業ができます。
水分補給やお手洗いのタイミングも自由で人に見られることが少ないため、気負いせず自分のペースで働けます。
また、袋詰めや軽作業であれば在宅ワークとして募集している会社もあるので確認してみてください。
配達業
大変な印象がある配達業ですが、実は人と関わることも少なく自分のペースで取り組める仕事です。
会社によってはノルマや時間制限がありますが、配達中は好きなタイミングで休憩ができ、移動中は1人です。
多くても先輩と2人のため、大人数が苦手な方にはおすすめです。
新聞配達もアルバイトであれば配達のみを選択することも可能です。
朝刊は特に人通りも少なく仕事中怒られることもありません。
免許があり、身体も動かしながら仕事がしたい方におすすめです。
まとめ
いかがでしたか。
自分の気持ちを押し殺して辛い思いをしてしまうと、ただ働くのは辛く苦しいものと思ってしまいます。
人にはそれぞれ向き不向きがある為、それを知るための経験だと思うようにしましょう。
皆さんの身の回りでは良い印象を持たない仕事でも、無理をして同じ仕事をするよりは全然良い方向に動かせます。
そして、その仕事があなたの天職の可能性もあります。
気持ちに向き合い、自分の可能性を広げてみませんか。
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