皆さんは力仕事にどんなイメージを持ちますか。
「体が鍛えられる」「高収入」「先輩が怖い」などのイメージが強いと思います。
今回は、初めて力仕事をする人や1度うまくいかなかった人におすすめの職業やポイントを紹介します。
一緒に不安を取り除いていきましょう。
力仕事の特徴
一括りに力仕事と言っても様々な職種があります。
力を必要とする仕事の、共通するメリットとデメリットを知っておきましょう。
力仕事のメリット
それでは力仕事のメリットを3つ紹介します。
・高収入
力仕事はカフェやコンビニより比較的高収入です。
理由としてはケガのリスクがある、肉体的疲労が大きい、長時間拘束になりやすいからです。
長時間拘束に関しては現場が長引いたときに解散するわけにもいかないため、ほぼ強制残業になりやすい、ということです。
・心身ともに鍛えられる
夏は暑く冬は寒く、それでも仕事内容は変わらないためいかに心が折れずに続けられるかという部分が出てきます。
そのため、人間関係や仕事の辛さで簡単に折れず強い意志を持つ心と、体力や外見的な体作りで身を鍛えられます。
人として成長したい人におすすめです。
・やりがいを感じられる
仕事中「疲れた、休みたい」など思いながら頑張った後の開放感、達成感はとても大きいです。
仕事終わりの自動販売機は神様のように見えますし、同じ空でもすっきりした気持ちになります。
また、成人済みであれば先輩の気分で行われる飲み会にも参加できるので至福の1杯となります。
力仕事のデメリット
続いて力仕事ならではのデメリットを3つ紹介します。
・体調不良や高齢化で失業
体調不良や高齢化で仕事を続けるのが難しいのは、主に高所で作業をする職業です。
もちろんベテランの人もいるので全くできないわけではありません。
例えば膝に水が溜まっている、少し目が見えづらい、何十肩になっている、認知症の初期症状が疑われるなどの状態だと会社の方から「続けますか」と聞かれることがあります。
信頼関係が気づけている人だと、現場から事務員として引き続き雇ってくれる場合があるので、日頃から丁寧に取り組みましょう。
・想像以上にきつい
「ある程度運動しているし」と甘く見ていると、想像以上のきつさに心が折れてしまう人が多いです。
ただの筋トレや部活とは違いペースを落とさずに4時間、移動や休憩を挟んでまた4時間など長時間になるので、慣れるまでは運動をしている人でも筋肉痛になります。
いざ仕事を始めたら、筋トレよりもしっかり負荷をかけた体を解すことに注力しましょう。
ストレッチやマッサージなど、女性やダイエットのイメージが強いことですが体にとってはとても重要なことです。
・けがのリスクが高い
ケガのリスクには2つあります。
1つ目は初心者が軽い準備運動だけで始めた結果、脱臼や捻挫、骨折をしてしまうことです。
2つ目は運動を日頃している人含め、積んだ荷物や作業中の骨組みが上から崩れ落ちる、交通事故、高所であれば落下事故、その他小さな切り傷や擦り傷があります。
「そうは言ってもどうせ小さい傷でしょ」と思う人ほど、自分たちは安全運転でもタクシーが突っ込んでくるなど巻き込まれる可能性が高いです。
常にリスクを頭に入れておくようにしましょう。
体力に自信のない人におすすめの仕事3選
まずは体力に自信がない人におすすめの仕事です。
いきなりがっつり現場のような仕事に就いてしまうとひたすら辛く、準備運動をしていてもケガをするリスクが上がってしまいます。
ずっと文化部だった、インドア、日頃運動はあまりしていないという人はチェックしましょう。
カラオケ
カラオケの仕事内容は受付と会計、部屋の掃除、ドリンクとフード作り、トイレや廊下の掃除、問い合わせ対応(電話と呼び出し)があります。
店舗に寄りますが、これらの業務はキッチンとホールのように分かれておらず交代制で全てこなします。
受付やフード作りは肉体労働には及びませんが、何より部屋の掃除で足腰がパンパンになります。
机を持ち上げて床を雑巾がけ、机の脚を拭きソファーを隈なく拭いていくのでスクワットを繰り返しているイメージです。
特に新人の間は、部屋の掃除やドリンクなどを運ぶ業務が任せられるので足腰を鍛えるにはおすすめです。
引越(短時間)
引越しの短時間というのは、日雇いで1現場のみや午前午後のみなどフルで働かない方法です。
いきなりフルで入ってしまうと、身体が辛すぎて次の日動けない、そこに持ってきて先輩が怖くてただひたすらに辛いということになってしまいます。
そのため「力仕事なら現場に出たい」という人はまずは日雇いで様子を見て体を慣らしていくことがおすすめです。
慣れてきたらフルにするのではなく、まずは同じ時間で頻度を上げていくことです。
週4日以上動いても筋肉痛が少なくばてにくくなってきてから、フルで入ることをおすすめします。
宅配便の倉庫作業
基本的には流れるレールの上に荷物を流す、流れてきた荷物をカートに積んでいく、トラックの荷台に荷物を積んでいくなどの作業があります。
これはその日に振り分けられるので「必ずきつい、楽」ということはありません。
もちろん比較的動かず楽なエリアもありますが、荷物を積む降ろす作業は全身を鍛えることができます。
上の荷物を扱うときは腕や握力が、下の荷物を扱うときは足腰と腕、握力に負荷がかかります。
走り回る前に荷物の持ち方、積み方を覚えて体を慣らしたい人におすすめです。
体力に自信がある人におすすめの仕事
続いて体力に自信がある人におすすめの仕事を紹介します。
普段から有酸素運動や筋トレをしている、部活が運動部という人はチェックしましょう。
内装業
主な仕事は軽鉄工事、ボード工事、クロス工事、塗装工事などがあります。
その他、材料の積み降ろしなど体力と忍耐が必要な場面が多くあります。
内装業は物を運ぶ力も必要ですが、塗料や木材を抑えながら作業をするので同じ場所でキープする力が重要です。
少しのずれで完成が大きく変わってしまうので、筋トレで言うならばプランクや懸垂の上がり切ったところで維持するなど、じっくり負荷をかけるトレーニングがおすすめです。
仕事後の解すことも忘れずに行いましょう。
とび職人
主に建設現場の足場組み、鉄骨造の建物の骨組み、建物内部の重量物の据え付けの3つに分類されます。
高所での作業が多いため小さなミスや事故が命取りとなり危険度は高い仕事です。
また、実際に働いた人は新人の時は特に「上下関係が厳しい」との声が多いです。
遅刻、敬語、断りは厳禁の所もあります。
肉体労働のため体力はもちろん、完成を想像しながら作業をする創造力も必要です。
礼儀、人間関係、体づくりを極めたい人におすすめです。
農作業
主に土づくり、田植え、日々の手入れ、収穫があります。
最近の土づくりはほとんどがトラクターを使用するので免許があるとより有利になります。
体づくりに関わるのは、田植えから収穫までとなります。
主に足腰に強く負荷がかかることが多く、積み下ろしを自身でやる場合は肩、腕も鍛えられます。
身体を鍛えながら、自分たちの食材を作り上げる楽しさを感じたい人におすすめです。
農作業は、環境に寄りますが働くことが可能な人はぜひチェックしてみてください。
力仕事の準備
最後に、力仕事を始める前に必要な準備について見ていきましょう。
イメージだけで始めたために精神的に辛く「もう辞めたい」となってしまうともったいないですよね。
気持ち面と持ち物面、両方しっかりと頭に入れましょう。
気持ちの準備
周りで力仕事をしていたり、皆さんの持つイメージにこんなことはありませんか。
「先輩に怒鳴られる」「無理なことを無理と言えない」など主に人間関係です。
これらには伝えたいことがあって怒鳴る人もいるので、その人の気持ちを汲み取ってみてください。
・認めたいタイプ
「まだ仕事ができない新人」だけど伸びてくれそうと思い、甘やかさず育てるタイプです。
口調が強くなってしまうのは、仕事が押しているから、その日の機嫌が悪いから、お客様の手前強く言わざるを得ないからなどの理由があります。
こういう気持ちを持ちながら強い口調の人は、認めてもらえてから物凄く仲良くなれる人が殆どです。
「実はあの現場の時は申し訳なかったなと思ってたんだ」と本人も反省していることがあります。
そしてもう1つ、先輩や仕事中の辛いことに負けない考え方を持つようにしましょう。
・「昔からこういう人なんだな」と思う
強い口調や話をかぶせてきて聞き入れてもらえないときには、「昔からこういう人なんだな」と思うようにしましょう。
・怒られているうちが華
これは仕事に関わらずですが、本当に嫌いで諦めていたら嫌味は言っても指摘や助言はしてくれません。
相手から見てまだ諦められていないと自分をほめてあげましょう。
少しずつでも成長できている、見込みがあるということです。
・仕事で文句言えないまでに差をつけてやる
どうしてもイライラが収まらないときは、成績や評価、正確で速いなど相手が口を出せないところまで成長してやるという気持ちを持つことです。
成長するまでは辛いですが、あの負けたときの顔を見たら続けてよかったと思えるはずです。
持ち物の準備
力仕事に持っていた方が良い物を紹介します。
・絆創膏
力仕事は、「がっつり現場」でなくても些細なことでケガをします。
切り傷から抉ってしまうものまでありますが、「血が出る」という部分で絆創膏は必須です。
仕事中持ち歩けない方は、鞄の中に入れておくなど少しでも早く対処できるようにしましょう。
また、湿布も思いのほか欲しいと感じることが多いです。
・ハンカチとティッシュ
外出時の基本ですが、これもケガをしたときに水で洗った後出来るだけ清潔な物で拭き取った方が良いので、ハンカチとティッシュは必須となります。
・軍手
職場で持ち物に記載があったり貸し出してくれるところもあります。
しかし、記載がなくても慣れるまでは仕事が終わりに近づくにつれ手に力が入らなくなります。
素手だと持ち上げられない物も軍手を付けると持ち上げられることが多いので、持っていると仕事を中断することなく安心です。
・汗拭き用タオル
汗拭き用タオルと、頭に巻くタオルを多めに持っていきましょう。
特に現場職の場合、トラック移動のうちに頭に巻くタオルと腰に巻くタオルを交換します。
腰に巻くタオルは、ズボンに背中から流れてくる汗が染みてお漏らしのようになってしまいます。
仕事仲間なら共感してくれますが、お客様の中には引いてしまう方もいるため、汗対策はしっかりしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
力仕事は精神面と肉体面を鍛えられて高収入が得られる反面、ケガや失業のリスクも高いためしっかり対策をして臨みましょう。
最初の仕事を間違えると辛くなるのは自分自身ですので、自分の体と相談して無理しすぎず楽しんでください。