「トルコリラ/円のスワップ投資に興味がある」
「トルコリラのスワップ投資を始めたい」
「FXのスワップポイントでお金を稼ぎたいと思っている」
こんな人に向けて記事を書いています。
はじめまして、投資で生きているブロガー「サワシン」と申します。
近年、FXのスワップ金利による収益を狙う「スワップ投資」が人気を集めていますね。
中でも、金利が高いことで有名なトルコの通貨『トルコリラ』に注目が集まっています。
その中で、トルコリラという通貨の特徴やリスクを知らずに取引して、大損してしまう人が多いことをご存じでしょうか?
実は、僕もその一人でした。
トルコリラに投資するなら、トルコの特徴やトルコリラ投資のリスクを知っておくことが投資家としての常識であり、稼ぐコツです。
そこで今回は、トルコリラのスワップポイントの特徴とリスクについてFX初心者でも理解できるように優しく解説していきます。
まずはトルコという国について知ろう!
トルコの通貨に投資するので、トルコという国がどんな国なのか把握しておくことが大切です。
まずは、トルコという国について、かんたんに紹介していきますね。
トルコ共和国

トルコ(正式名称:トルコ共和国)は、ヨーロッパと中東の間に位置する共和制国家です。
また、親日国としても知られています。
首都 | アンカラ |
最大都市 | イスタンブール |
大統領 | レジェップタイップ・エルドアン |
面積 | 780,576平方キロメートル(日本の約2倍) |
人口 | 約8,300万人(2019年トルコ国家統計庁より) |
アジアとヨーロッパをつなぐ重要な位置にあること・
人口の半分以上が32歳以下ということから、経済成長が期待される新興国です。
トルコリラ/円の特徴
次は、トルコリラ/円の特徴を解説していきます。
トルコリラ/円は、どんな通貨ペア?
トルコリラ/円は、トルコの通貨『リラ(TRY)』と日本の通貨『円(JPY)』を組み合わせた通貨ペアです。
買いエントリー(Ask)をすることで、円を売り、トルコリラを買うことができます。
売りエントリー(Bid)することで、トルコリラを空売り・円を買うことができます。
少額取引が可能
トルコリラ/円は、少額で取引できるという特徴があります。
FXでは、交換通貨のレートが低いほど取引に必要な証拠金が少なくて済みます。
例えば、米ドル/円を1,000通貨取引するには、約4,300円の証拠金が必要ですが、トルコリラ/円の場合は、約600円の証拠金で取引することができます。
買いのスワップポイントが高いことで人気
FXは、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うことで、毎日スワップポイントを受け取ることができます。
トルコの政策金利は、19.00%(2021年3月時点)とかなりの高金利なことから、毎日多額のスワップポイントを受け取ることができます。
以下の各国の政策金利をご覧ください。
国名 | 政策金利 |
日本 | -0.10% |
欧州(EU) | 0.00% |
イギリス | +0.10% |
オーストラリア | |
アメリカ | +0.25% |
カナダ | |
南アフリカ | +3.50% |
メキシコペソ | +4.00% |
トルコリラ | +19.00% |
このようにトルコは、他の国に比べて金利が高いことから、多くのFXトレーダーに注目されています。
トルコは経済成長が期待されている
トルコは、先ほども解説した通り、
ヨーロッパとアジアをつなぐ重要な位置にいることや人口の半数以上が32歳以下なことから経済成長が期待されています。
また、国内総生産(GDP)は、1999年が2,564億ドルに対して、2019年では、7,614億ドルです。
20年間で約3倍近く成長しています。
このような理由から、日本人にトルコリラ/円が注目されているのです。
トルコリラを取引するリスクを把握しよう
高いスワップポイントと経済成長が期待されているトルコリラですが、リスクが非常に多い通貨でもあります。
では、いったいどんなリスクがあるのか?
詳しく解説していきます。
流動性が低い
トルコリラ/円は、流動性が低いという特徴があります。
米ドル/円やユーロ/ドルは、世界中の投資家に取引されていますが、トルコリラ円は、取引する人が少ないため、流動性が低くなります。
流動性が低いことで以下のリスクがあります。
- スプレッドが広がり易い
- 値動きが安定しない
これは、損失にも大きく関わってくるので注意が必要です。
地政学リスクが大きい
トルコは、地政学的なリスクが非常に多い国です。
例えば、
- 原油が取れないので、原油価格の変化の影響が大きい
- テロが多い地域にいる
- 中東からの難民問題
- 同盟国であるアメリカのと関係悪化
このように、地政学的なリスクが非常に多いのです。
トルコの地政学については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://sawamura-shin-fx-kouryaku.com/toruko-tiseigakurisuku/
エルドアン大統領の独裁的な政治
現在トルコの大統領である、エルドアン大統領の独裁的な政治も不安材料の一つです。
エルドアン大統領は、
「トルコの中央銀行総裁を解任する」や「反対派を弾圧する」などの独裁的な政治を行っています。
何をするのかわからないことから、トルコリラの下落のリスクが高いのです。
経常収支が赤字
「経常収支」が赤字続きなこともトルコの不安材料です。
経常収支とは、1国が海外とのモノやサービスなどの取引などで生じた収支を表す指標です。
トルコは、貿易が盛んな国なので、この経常収支が赤字なことも不安視されているのです。
政策金利が下がる可能性がある
先ほども解説した通り、2021年3月時点でトルコの政策金利が19.00%と高金利です。
ただし政策金利は、長年同じというわけではなく、国の情勢によって頻繁に見直されます。
実際に、2018年に24%だったトルコの政策金利がエルドアン大統領の介入によって、一時8.25%まで引き下げられています。
(エルドアン大統領は、低金利にしたい大統領としても有名です。)
今、スワップポイントが高いからといって、たくさん投資しても政策金利が引き下げられてしまい、スワップポイントが少なくなってしまうリスクがあるのです。
期待と裏腹に落ちていく「トルコリラの価値」
経済成長が期待されるトルコですが、リスクが多いことが分かりましたね?
実際にトルコリラの価値もずっと落ちているのが、現状です。
下のチャートをご覧ください。

こちらのチャートは、トルコリラ/円の月足チャートです。
経済成長が期待されながらも、ずっと価値が下がっていることが分かりますね。
もしも2010年にトルコリラを100万円投資していたらと思うと、買いたい人が少ないのではないでしょうか?
どうやって取引していくべき?
「これからトルコリラの値動きがどうなるのか?」気になる人も多いでしょう。
正直、これからトルコリラがどうなるのか完璧に予想できる人はいません。
(未来人がいるなら別ですが…)
ここからは、僕が思うトルコリラ円の取引方法を紹介していきます。
下降トレンド発生のサインを見つけて売ってみる
トルコリラは、リスクが大きいので、今買って長く持つのはオススメできません。
僕がオススメするのは、売りのサインが出てから売りを入れるという方法です。
とはいえ、売りのサインを見つけるのは難しいと思います。
僕のブログでは、トルコリラを含む新興国通貨のチャート分析について発信しています。
日曜日~木曜日の20:30~21:30の間に更新しているので、是非チェックしてくださいね♪
中東の内戦問題の解決や大統領交代まで待つ
先ほどの紹介した通り、トルコは、今多くの問題を抱えています。
トルコの抱える問題が解決すれば、トルコの価値が戻る可能性があります。
他の新興国に投資しながら、トルコの情勢が良くなるのを待つことが、安全な取引だと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事で、トルコリラの特徴やリスクが理解できたと思います。
特に、リスクの多さには驚いたのではないでしょうか?
トルコリラの投資は、自分も含めて過去に多くのトレーダーが大損しています。
トルコリラに投資をする際は、今回紹介した情報を思い出して取引するようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後に僕が使っているFX取引所を宣伝させてください。
新興国通貨を取引するなら「みんなのFX」・「LIGHT FX」がオススメです。
みんなのFXは、スプレッドが狭く、レートも安定しています。
LIGHT FXは、スワップポイントが高く、レートも安定しています。
どちらもすごく良い取引所なので、ぜひ使ってみて下さいね。